GPTs

WolframGPTのすべて:導入と使い方を画像でわかりやすく解説

Wolframの概要

Wolframは、Wolfram AlphaおよびWolfram Cloudの機能を活用して、ユーザーの質問に対して精確で効率的な回答を提供するカスタマイズされたバージョンのChatGPTです。このGPTは、特に数値計算、データ分析、事実情報の検索に強みを持ち、教育、研究、ビジネスなどさまざまな分野で活用されています。

主な特徴

  • 動的計算能力:Wolfram Alphaの強力な計算エンジンを活用し、複雑な数値計算や単位変換を迅速に行います。
  • 広範なデータベース:Wolfram Cloudの広範なデータベースにアクセスし、精確なデータと事実情報を提供します。
  • カスタムデータ処理:ユーザーのニーズに応じてカスタムデータ処理や視覚化を行うためのWolfram Languageコードを生成します。
  • 多言語対応:非英語のクエリにも対応し、適切な言語での回答を提供します。

利用シーンの例

  • 教育:数学や科学の問題を解決するためのツールとして利用できます。例えば、複雑な方程式の解や物理定数を素早く求めることができます。
  • 研究:大規模なデータ分析や専門的なデータセットの処理に利用できます。例えば、遺伝子データや天文学データの解析に役立ちます。
  • ビジネス:市場分析や財務データの解析に利用できます。例えば、売上予測や財務指標の計算を迅速に行うことができます。
  • 日常生活:日常的な計算や情報検索にも利用できます。例えば、レシピの栄養情報の取得や旅行先の人口統計データの確認ができます。

Wolframは、ユーザーの多様なニーズに対応するための強力なツールとして、幅広い分野でその能力を発揮します。

Wolframの使い方

Wolframの使い方を簡単に説明します。

  1. GPTストアへ移動します
  2. 検索窓に「Wolfram」と入力して一覧から探します
  3. 「Wolfram」を開いてプロンプトを入力します。

この3ステップで、ユーザーの質問に対して精確で効率的な回答を提供してくれます。

以下、プロンプトの例を紹介します。

例)25gの食塩を100gの水に溶かした食塩水の濃度は?
例)2010年から2020年までの日本の人口データを取得して、折れ線グラフを作成してください

複雑なプロンプトは必要ありません。聴きたいこと、調べたいことを入力するだけでOKです。
基本的な計算や単位変換、データ分析、事実情報の検索、視覚化などさまざまな用途に対応しています。

【図解】「Wolfram」を導入して使うまでの流れ

実際にChatGPTの画面を見ながら導入から使うまでの流れを紹介していきます。

「Wolfram」に直接アクセスする場合

GPTsは直接リンクからアクセスする方法とGPTストアを経由してアクセスする方法があります。
直接アクセスする場合は「Wolframにアクセス」から移動できます。

▼Wolframにアクセスすると下記画面に移動します。

GPTストアを経由してアクセスする場合

▼GPTストアを経由する場合、はじめに画面左側にある“GPTを探す”をクリックして、GPTストアへアクセスします。

▼GPTストアに移動するとページトップに検索窓がありますので、ここに目的のGPTを入力して検索していきます。

▼今回は「Wolfram」と入力します。検索窓に入力するといくつか候補が表示されるので、その中から「Wolfram」を選択します。

▼Wolframを選択し、うまくアクセスできると下記画面に移動します。

プロンプトを入力する

▼Wolframにうまくアクセスできたら後はプロンプトを入力するだけです。

複雑なプロンプトは必要ありません。聴きたいこと、調べたいことを入力するだけでOKです。

プロンプト:「25gの食塩を100gの水に溶かした食塩水の濃度は?」

▼今回は「25gの食塩を100gの水に溶かした食塩水の濃度は?」と入力してみました。結果は以下の通りです。

ユーザー:
25gの食塩を100gの水に溶かした食塩水の濃度は?
Wolfram:
食塩水の濃度は、溶質(この場合は食塩)の質量を溶液全体の質量で割り、その結果に100を掛けてパーセント(%)で表します。
1.食塩の質量 = 25g
2.水の質量 = 100g
3.食塩水の質量 = 食塩の質量 + 水の質量 = 25g + 100g = 125g
食塩水の濃度(%) = (食塩の質量 / 食塩水の質量) × 100
= (25g / 125g) × 100
= 0.2 × 100
= 20%
したがって、25gの食塩を100gの水に溶かした食塩水の濃度は20%です。

プロンプト:「2010年から2020年までの日本の人口データを取得して、折れ線グラフを作成してください」

▼続いて「2010年から2020年までの日本の人口データを取得して、折れ線グラフを作成してください」と入力してみました。結果は以下の通りです。

ユーザー:
2010年から2020年までの日本の人口データを取得して、折れ線グラフを作成してください
Wolfram:
2010年から2020年までの日本の人口データを取得し、折れ線グラフを作成しました。以下のリンクからグラフをご覧いただけます:
このグラフは、各年の日本の人口を示しており、全体の変動を視覚的に確認できます。

このようにWolframは、ユーザーの質問に対して精確で効率的な回答を提供してくれるので、さまざまな分野で活用することができます。基本的な計算からデータの視覚化など、興味をお持ちの方は是非お試しください。

まとめ

以上、「Wolfram」を導入してから使うまでの流れを紹介しました。

Wolframは、その強力な計算能力と広範なデータベースにより、さまざまな分野で活用できる非常に有用なツールです。教育現場での数学や科学の問題解決から、研究における大規模なデータ分析、ビジネスでの市場分析や財務データの解析まで、幅広い用途に対応しています。また、日常生活においてもレシピの栄養情報の取得や旅行先の統計データの確認など、便利な機能を提供します。

Wolframを使いこなすことで、複雑な問題も迅速かつ正確に解決できるようになり、情報収集やデータ解析の効率が飛躍的に向上します。是非、この機会にWolframを導入し、その多機能を体験してみてください。

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