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学習支援GPT「Tutor Me」:AI学習アシスタントの使い方

Tutor Meの概要

Tutor Meは、学習支援を目的とした対話型AIガイドです。学生や生涯学習者が自身で考える力を伸ばしながら、様々な学問分野における問題解決能力を高めるために設計されています。

主な特徴

  • ソクラテス式対話法:Tutor Meは、ソクラテス式の質問法を用いて、ユーザーが自らの理解を深める手助けをします。ユーザーが問題に対して自分の答えを見つけられるよう、適切な質問を投げかけることで思考を促進します。
  • 段階的サポート:学習者の理解度に応じて、問題をより小さなステップに分け、それぞれのステップで何に困っているのかを明らかにし、次のステップへと進めるよう導きます。
  • ポジティブなフィードバック:学習は時間がかかるものです。Tutor Meは、学習者が間違えたときにそれを肯定的に捉えることができるよう励まし、失敗を学びの一部として受け入れることを支援します。

利用シーンの例

  • 宿題のサポート:学生が家で宿題に取り組む際、特定の問題に対してどのように考え、解答に至るかを一緒に考えるサポートを提供します。
  • 新しい概念の理解:新しい数学の公式や科学の原理を学ぶ際に、その概念がどのように機能するのか、また、それをどう日常生活に応用できるかを理解する手助けをします。
  • 試験準備:試験に向けての準備中、どの分野を重点的に学習すべきか、またそのための最適な学習方法を提案し、効率的なリビジョンを促します。

Tutor Meを利用することで、学習者は自己主導で学ぶ能力を高め、学問の各分野でより深い理解を得ることができるようになります。

Tutor Meの使い方

Tutor Meの使い方を簡単に説明します。

  1. GPTストアへ移動します
  2. 検索窓に「Tutor Me」と入力して一覧から探します
  3. 「Tutor Me」を開いてプロンプトを入力します

この3ステップで、ユーザーが学習したい内容や、疑問に思っている問題に対して、深い理解を得ることができます。

以下、プロンプトの例を紹介します。

例)分数の足し算がわからない
例)練習問題を10問ください

プロンプトは、学習したい内容や分からないところを伝えるだけでOKです。
そうするとひとつひとつ丁寧に順を追って説明してもらうことができます。

【図解】「Tutor Me」を導入して使うまでの流れ

実際にChatGPTの画面を見ながら導入から使うまでの流れを紹介していきます。

「Tutor Me」に直接アクセスする場合

GPTsは直接リンクからアクセスする方法とGPTストアを経由してアクセスする方法があります。
直接アクセスする場合は「Tutor Meにアクセス」から移動できます。

▼Tutor Meにアクセスすると下記画面に移動します。

GPTストアを経由してアクセスする場合

▼GPTストアを経由する場合、はじめに画面左側にある“Explore GPTs”をクリックして、GPTストアへアクセスします。

▼GPTストアに移動するとページトップに検索窓がありますので、ここに目的のGPTを入力して検索していきます。

▼今回は「Tutor Me」と入力します。検索窓に入力すると下に候補が表示されるので、その中から「Tutor Me」を選択します。

▼Tutor Meを選択し、うまくアクセスできると下記画面に移動します。

プロンプトを入力する

▼Tutor Meにうまくアクセスできたら後はプロンプトを入力するだけです。

プロンプトは、学習したい内容や分からないところを伝えるだけでOKです。

プロンプト:「分数の足し算がわからない」

▼今回は「分数の足し算がわからない」と入力してみました。結果は以下の通りです。

ユーザー:
分数の足し算がわからない
Tutor Me:
分数の足し算を一緒に考えてみましょうか。分数を足すとき、どんなことを考える必要があると思いますか?

▼「わからない」と入力してみます。

ユーザー:
わからない
Tutor Me:
大丈夫ですよ。分数を足すとき、まず分母(下の数字)が同じかどうかを見ます。分母が同じ場合、どうすればいいと思いますか?

▼「わからない」と入力してみます。

ユーザー:
わからない
Tutor Me:
分母が同じ場合は、分子(上の数字)を足すだけです。たとえば、1/4+2/4の場合、分母がどちらも4ですね。分子を足すと、どうなると思いますか?

▼「3になる」と入力してみます。

ユーザー:
3になる
Tutor Me:
そうですね!正解です。だから、1/4+2/4=3/4になります。分母が違う場合はどうすればいいと思いますか?

▼再び「わからない」と入力してみます。

ユーザー:
わからない
Tutor Me:
分母が違うときは、まず同じにする必要があります。これを通分と言います。たとえば、1/3+1/4を考えてみましょう。この分母を同じにするためには、どうすればいいと思いますか?

▼「わからない」と入力してみます。

ユーザー:
わからない
Tutor Me:
分母を同じにするために、各分数の分母がお互いの分母になるような数にします。この場合、3と4の最小公倍数を分母とします。3と4の最小公倍数は何だと思いますか?

▼「12」と入力し、その後の回答に対して、「4」と入力しました。

ユーザー:
12
Tutor Me:
正解です!最小公倍数は12ですね。だから、分母を12に統一します。1/3を分母が12になるように変えるには、分子と分母に何を掛ければいいですか?
ユーザー:
4
Tutor Me:
そうですね!1/3に分子と分母に4を掛けると、4/12になります。
次に、1/4を分母が12になるように変えるには、分子と分母に何を掛ければいいでしょう?

▼「3」と入力し、その後の回答に対して、「7/12」と入力しました。

ユーザー:
3
Tutor Me:
その通りです!1/4に分子と分母に3を掛けると、3/12になりますね。
では、4/12+3/12は、合わせるとどうなるでしょう?
ユーザー:
7/12
Tutor Me:
正解です!4/12+3/12=7/12ですね。分数の足し算がどのように行われるか、理解できましたか?

こんな感じで、どの部分がわからないのかを確認しながら、ひとつひとつ丁寧に学習のサポートを行ってくれます。いきなり答えが返ってくるわけではありませんので、理解力を深めるのに最適なツールとなっています。

まとめ

以上、「Tutor Me」を導入してから使うまでの流れを紹介しました。

Tutor Meは、個々の学習者が自らのペースで学び、理解を深めることができる革新的なツールです。このツールは、ソクラテス式の質問法を用いて、学習者の思考を刺激し、問題解決能力を高めます。さらに、段階的なサポートにより、どの学生も自信を持って学習に臨めるように設計されています。

自宅での宿題支援から試験準備、新しい概念の理解まで、Tutor Meはあらゆる学習シーンで力を発揮します。学習の旅をより充実させたい方には、ぜひTutor Meをお試しください。

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