画像生成AI

Stable Diffusionでの画像生成手順・やり方

Stable Diffusionとは

Stable Diffusion
Stability AI開発。2022年8月22日に初めて一般公開以降、画像生成AIサービスの中心的なサービスとして名高いのがStable Diffusionだといえるでしょう。

Stable Diffusionは、オープンソースライセンスの下で公開されており、商用/非商用目的での使用が許可されていますが、モデルデータを使用する際、そのモデルデータのライセンス規約に従う必要があります。

※モデルデータのライセンス規約には、使用方法や配布方法などが定められているので、それらを遵守しなければなりません。モデルデータを実際に使用する前に必ずライセンス規約を確認するようにしましょう。

 

Stable Diffusionで画像生成するやり方


Stable Diffusionで画像生成する方法・やり方は複数あります。
その中でも最も簡単なClipdropでのStable Diffusionを例に、無料で生成する手順を紹介しています。
※ClipdropはStable Diffusionの開発元・Stability AIのオンラインAIツールです

▼STEP1.Clipdrop内、Stable Diffusionへアクセス

のプロンプト入力欄にプロンプトを入力

▼人物(実写AIグラビア女の子/女性)生成向け使用プロンプト

(((Masterpiece))), beautiful girl, gravure model, white swimming costume, beautiful eyes and hair, well-proportioned face, glossy lips, short hair, high image quality, super high resolution, large volume, full colour, high quality, super high resolution, large volume, beautiful shine in every detail

▼日本語
((((傑作))), 綺麗な女の子,グラビアモデル,白い水着、美しい瞳と髪,均整のとれた顔立ち,艶やかな唇,ショートヘア,高画質,超高解像度,大容量,フルカラー,高品質,超高解像度,大容量,細部まで美しい輝き

 

▼STEP2.プロンプト入力→Style等チェック

の箇所をクリックすると、↓のように「Style」 「Aspect ratio」 「Negative prompt」 「Version」4項目が開かれます

「Style」 「Aspect ratio」 「Negative prompt」 「Version」については

「Style」…アニメ調かリアル系など、生成する画像のスタイル(画風)→「No Style」を選択
「Aspect ratio」…アスペクト比→「Square(1:1)」を選択
「Negative prompt」…ネガティブプロンプト(生成したい画像から除外したい要素)→なし(未入力)
「Version」…Stable Diffusionのバージョン(最新がSDXL 1.0)※「SDXL 0.9」は有料→デフォルトで「SDXL 1.0」となっているので触りません

 

▼STEP3.Generate(生成)

当サイトの場合、同一プロンプトでの比較のため、「Style」 「Aspect ratio」 「Negative prompt」 「Version」は何も触らずですが、4項目それぞれ何も触らずでもプロンプトが入力されていれば、「Generate」ボタンをクリックで画像が生成されます

「Generate」ボタンをクリックすると、↓のように生成画面となります

お使いのPC環境などにもよるかと思いますが、大体1分かからない程度で4枚生成されます

↑生成された画像がイマイチだったり、求めていたものと相違があった場合、「+」をクリックで再生成も可能です
画像のダウンロードは「Download」ボタンから可能(無料では画像右下にウォーターマーク有)

▼生成された画像に”ぼかし”がかかっている場合がありますが、「NSFW image detected」によるものです
「NSFW image detected」=「NSFW画像が検出されました」という意味になります
NSFWとは、職場や公共の場では見ないほうが良いとされているネット俗語で、「閲覧注意」と似た意味合いを持ちます
NSFW画像となっている場合は、再生成を試みる・または、プロンプトを少し変更するなどやってみるといいでしょう

※上記操作手順や画面のスクリーンショットは2023年8月時点でのものとなります。サービス側のバージョンアップ等で公開されなくなったり、UIが変わる可能性がありますことをご了承願います。

 

Stable Diffusion+モデルファイル


Stable Diffusionでの画像生成に関して、画像生成AI初心者の方に最も簡単に画像生成できる方法を図解しましたが、Stable Diffusionはプロンプト(ネガティブプロンプト含む)以外にモデルファイルを使うことで、全体的なクオリティの向上が見込めます。

”より求めるイメージに近い画像が生成されやすくなる”ということを知っておくと、Stable Diffusionでの画像生成の幅がグンと広がります。

ちなみに、モデルデータを使用しての画像生成は、すべての画像生成AIサービスに該当しているわけではなく、Stable Diffusionならではのものです。(あらかじめモデルが選択できる画像生成AIサービスもあります)

ただ、初心者の方からすると「いきなりモデルファイルと言われても」と感じてしまうかもしれません。

参考までに、Stable Diffusionでモデルファイルを使って画像生成例を紹介します。
使用プロンプトは以下(上述の手順説明のものと同一です)

(((Masterpiece))), beautiful girl, gravure model, white swimming costume, beautiful eyes and hair, well-proportioned face, glossy lips, short hair, high image quality, super high resolution, large volume, full colour, high quality, super high resolution, large volume, beautiful shine in every detail

上の画像で使用したモデルファイル:BRAV5
下の画像で使用したモデルファイル:Dream2Reality

いかがでしょうか?

モデルファイルを使うことで、全体的なクオリティの向上が見込めます。と触れましたが、モデルファイルを使用しても、プロンプトのみではこれくらいのクオリティが関の山といったところでしょうか。

ただ、画像生成において、プロンプトは仕上がりを左右する非常に大切な要素であることは間違いありません。
プロンプトをこだわれば、求めるイメージに近づけることも可能だとは思いますが、「入れたくない要素」であるネガティブプロンプトの大事さや、各種パラメータの設定も、プロンプト同様に重要となります。

生成画像の中に書いてほしくないもの『ネガティブプロンプト』一例
ugly:ひどい・悪い
error:何かしらのエラー
worst(low) quality:低品質
blurry:ぼかし
watermark:ウォーターマーク(ロゴや文字等の要素)

nsfw:アダルト・エロ要素

Stable Diffusionは上述したような、”初心者でも簡単に触れる入口”から、脱初心者向けともいえる”自身のPCにStable Diffusionのローカル環境を構築する”といったやり方まであります。

↑の画像は、これまでの同一プロンプトに加え、ネガティブプロンプト、モデルファイルや各パラメータ設定を行い生成した画像です。

手順で紹介したClipdropでのStable Diffusion(XL)は、初心者の方でもわかりやすく画像生成が行えますが、Stable Diffusionを本格的に活用するとなると、自身のPC環境にStable Diffusionを落とし込む、いわゆるローカル環境下での利用必至と言えるでしょう。

Stable Diffusionをローカル環境下で構築すると、プロンプトのみではなかなか出しにくい構図やキャラを出せるようになる『LoRa』と呼ばれる追加学習ファイルや、異なるモデルをマージ(融合)して作るマージモデル(Merge Model)など、様々な機能を活用することが可能です。

Stable Diffusionに関しては、バージョンがアップデートされた際など、初心者~脱初心者向けのコンテンツ(モデルファイル比較や細かな設定等)も適宜更新していこうと思います。

画像生成AIサービスにおいて、Stable Diffusionを触れる際、その入り口は開発元であるStability AIのものではないデモ版等が多くあります。安全性等が気になる場合は、開発元のStability AIのオンラインツール・ClipdropでのStable Diffusionを触ってみると良いでしょう。

開発元であるStability AIは、Stable Diffusionのデモ版としてStable Diffusion Online(Stable Diffusion Playground)を公開していますが、上述したように2023年8月現在最新バージョンのXLが利用できる状態だとその精度は落ちる印象です

このページで図解したClipdropでのStable Diffusionはこちら

 

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